妊娠期間の記録「体験しきるということ」

妊娠期間もあと20日を切ろうかというところまで来ました。

昨年の夏にある出来事をきっかけにこちらの「特にSEOとかブログの書き方とか気にすることのない、心の揺れを記録するブログ」を再開したのですが、なんとまあ、結構慌ただしい毎日でほとんど更新することなくほうり投げられています。

しかし、せっかく妊娠期間というもしかしたら一生に一度しかないかもしれない期間を過ごしているわけで、せっかくなので記録しておきたいと思います。

目次

妊娠初期(2019.6-9月)

6月:普通に過ごしてた頃

妊娠が分かったのは7月に入ってからでした。

6月の末に石垣島に結婚10周年の旅行に行っていて、普通に海に長時間浸かり、船にも飛行機にも乗り、プールにも入り、シュノーケリングもし、生ものもたっぷり食べ、泡盛もビールも飲んでいたのがこの頃。

なんとなく身体の重だるい感はあり、「生理来そうだけど来ないなぁ。せっかくなら旅行終わるまで来ないでほしいな」と思っていたのですが、何を隠そう妊娠していました。

7月:妊娠発覚

7月はちょうど職場の立場が変わる時で、変わった途端に妊娠発覚という社会人として「おい」と言われても仕方がないタイミングでした。

しかしみなさん好意的に受け入れてくださり、大変助かりました。

どこで産むかを決定

最初の検診は近くの分娩を受け入れていない産婦人科に行きました。

2週間後にまた来いと言われたのですが、仕事の関係で2週間たってすぐが全然行けそうになかったので、事情を伝えて指定より4日ほど早く行ってみたのですが、看護師さんに

「もう少し我慢できませんかねぇ?この時期は時間が大事なんですよ。うち土日もやってますから」

と「どうぜ我慢できずにきたんでしょ?」感たっぷりに言われ、見てもらえず、土日仕事の私は二度とその病院には行きませんでした。

(土日が休みって決めつけんじゃねーよ。)

もちろん、時間が経たないとわからないであろうことは私も重々承知の上で行ったので、見てもらえなかったことには何も言うつもりはないのですが「その言い方はない」とはっきり思いました。

おかげでどこで産みたいのか、どのように生みたいのか改めてしっかり考えることとなりました。

一生に一度しかないかもしれない機会だからと、かねてからしたいと思っていた自宅出産を望んで助産師さんの元を訪れたのはこの頃です。

8月-9月:つわりなしの快適期間

妊娠初期で一番つらいのはつわりだと思いますが、ほとんどつわりがなかったのが今回の妊娠期間でありがたかったところ。

8月半ば頃の検診で私がニコニコ(いや、へらへらかもしれない)しながら話していたら助産師さんに
「いや、みんなこの時期そんなに笑いながら話せないのよ」
とたしなめられた(?)のが印象に残っています。

おかげさまで妊娠しても8時間フルタイムで立ち仕事+個人でのヨガのクラスなどを普通に続けられました。

この時期不安だったこと

安定期に入るまでは棚の上から重いものを下ろしたり、荷物を持ち上げたりの動きをするのがとても心配でした。

なんたって、私にとっては初めてのことだし、何がOKで何がダメなのかが分からない。

この時期の流産などは母の行動が影響するわけではない、とよく色々なところに書いてあり、何度も読んでいたけれどやっぱり心配なものです。

一回雨の日に道路で滑ってこけて青ざめたこともありました。

この時期の心身の変化はこちらにも書いていますので、よかったら読んでみてください。

妊娠中期(2019.10-12月)

10月:動けるけれどかなりぴりぴり

妊娠中で一番しんどく、ぴりぴりしていたのは10月(5-6か月)かもしれません。

仕事に行ってもとにかく疲れていたし、食べるものも荒れていたと思います。

この頃のストレスはだんだんとお腹は大きくなっているのにまだ人に気づかれないこと。

大きな荷物を持つときや人に何かを頼まれる時などちゃんと気遣われないと「いらっ」とすることがたくさんあったと思います。

日々8時間の仕事とその他の個人の仕事をこなすのに一生懸命で、マタニティスイミングに通いだしたこと以外はあまり妊婦さんらしいことはしていなかったかもしれません。

職場の人たちとキャンプに行ったりもしていました。

初めて胎動を感じた日

記録を見ると10月9日(18週と5日)に胎動を始めて感じたとのこと。

この日もとてもピリピリしていた10月初期で、朝起きてなんだか気持ちが沈んでいて、「あー、もうなんだか生きていいるの嫌だなぁ」みたいに感じていたのですが、その時におなかの中で「ごそっ」と何かが(いや、赤ちゃんなのだけど)動いたのを感じたのをよく覚えています。

(そうだよね、そりゃ死なれちゃたまんないよね)

「おぉ、これが胎動か!」と一気に飛び起きたのは言うまでもありません。

11月:ヨガ産休に。それから引っ越し。

11月でヨガのお仕事の方は一旦産休に入らせてもらいました。

身体的にはまだできないことはないけれど、だんだんと気持ちが「赤ちゃん優先。他のことは後回し」となってきていたので、その中で生徒さんの身体を預かるのはなるべく避けたかったのです。

ときどき「先生はしゃべってるだけでいいんですからやってください」と言われることがあるのですが、ヨガのクラスをする時って全然しゃべってるだけじゃないのです。

結構気を張って生徒さんの様子を細かく見ているし、場を作るというのは結構なエネルギーがいるもの。

そういう赤ちゃん以外に費やすエネルギーが「なんかやだなぁ」と思い始めたのはこの頃です。(そんな気分で生徒さんと接したくなかったのですよね)

とはいえ、日々の仕事はこなさなければいけないのでやっていましたし、月1東京に勉強に通って課題をこなすのもしていました。

新居への引っ越し。本格的に新生活に。

そして月末は新居に引っ越し。

重いものはすべて業者さんにお願いしたので大変なことは何もなかったですが、
12月に入ると急にお腹が大きくなったので、引っ越しするにはギリギリのタイミングだったかなと思います。

11月はマタニティの状態で初めてクリパルヨガを受けたり、ロルフィングセッションを受けたりして面白かったのですが、こちらは妊娠中に受けたボディワーク・植物療法くくりでまた別の機会に書きたいと思います。

12月:8時間働くとお腹が張るように

12月(7か月)に入ると急にお腹が大きくなりました。とはいえ今から振り返るとまだまだかわいいものですが。

朝起きて立ち上がるのがだんだんとしんどく、赤ちゃんの重みを感じるように。

ただ、この時期は職場が繁忙期でしたので、そちらをこなすのでいっぱいいっぱいでした。

1回、週末の忙しい日に8時間動き回って、帰りにお腹が張りすぎてにじりにじりとしか歩けなくなったことがありました。

職場の方々は皆さん良い方々ですので、相談すると「レジに固定で座っていていいよ」と言ってくださったのですが(店頭の接客業)、結局産休に入るまでほとんど動き続けてしまったのは私です。

じっとしていられない性分(苦笑)

ついに性別判明

今回自宅出産で検診のほとんどは助産院で行い、超音波で赤ちゃんの姿が見れるのは初期・中期・後期の病院での検診の時だけです。

なので、7か月の中期検診でやっと赤ちゃんの性別がわかりました

正直どちらでもよかったので「女の子ですね」と言われても「あ、はぁ、そうですか」と間抜けな反応しかできなかった私たち夫婦。

2人でのクリスマスはしばらくないだろうからと、イルミネーションを見に行ったり、毎年行っているレストランに食事に行ったりもしました。

レストランでは精がつくようにとちょっとよいお肉を出してくださったり、生ものを使わずにいてくださったり、デザートに書いてあるメッセージを工夫してくださったりと、さまざまな心遣いをしていただいてとてもありがたかったです。

年末年始は実家でのんびりと。

パソコン作業はあんまりしない方がいいと分かりながらも、たまっていた作業をたんまりとしてしまったのは私です。

妊娠後期(2020.1-3月)

1月:やっと産休に。

1月前半は8時間普通に仕事をしていました。

後半に入ってやっと産休に。

これくらいから一段とお腹が大きくなり始め、マタニティスイミングの仲間たちにも「産休入って急におなかが大きくなったねぇ」と言われるように。

おかげで食べたものが逆流したり、胃がつまったような感じがすることも多々ありましたが、食べられないということはほとんどありませんでした。

ただ、夜寝るのがだんだんときつくなって来たので産休に入れていたのはとても助かりました。

ぎりぎりまで東京に。

1月の半ばには大きなお腹を抱えて産前ラストの東京通いに。

行くまで「何かあってはいけない」とかなり不安だったのですが、行ってみると友人にも会え、行きたかったカフェにも行き、通っている学校で一つ課題としていたこともクリアし、多くの方に気遣っていただき、たまたま水天宮の近くに泊っていたので安産祈願もでき、とても充実していました。

後半になるとだんだんと落ち着いてきたので、ヨガのクラスも一回だけ開催。

生徒さんたちにも祝福していただき、とてもありがたかったです。

2月:お腹が一段と大きく。夜中に痛みも。

2月頭には主催していた上映会も無事開催出来ました。数年来会えていなかった方々にも会うことができ、妊娠していることを知ってもらったり、気遣ってもらったりしてとてもありがたく、充実していました。

会いたい友人に会っておいたり、髪を切っておいたり、こまかな住所変更をしたりと意外とやることがある産休ですが、時間があるおかげでゆっくりでもこなしていけるのが助かります。

身体の変化が顕著に

歩くのはさすがにゆっくりに。
すぐに息があがりますし、外に出て冷えると時々下腹が痛んでスーパースローにしか歩けなくなります。

そしてお腹は一段と大きく、赤ちゃんの存在感が一段と増してきました

動きにだんだんと意志が感じられるようになり、足を延ばす範囲をも大きくなった気が。

夜中であろうとおかまいなしに(むしろ私の活動がないのをよいことに)よく動きます。

左下を横にして寝ているのですが、赤ちゃんの重みでなんらかがひっぱられるらしく、夜中に下腹が痛くて目が覚め、しばらく治らず眠れないことが増えてきました。

痛みには慣れた人生ですので、早速どうすれば楽になるか色々探ったところ、座骨を開いたり閉じたりする動きと骨盤の前後の動きが楽になることを発見

11月に東京で藤本靖さんのセッションを受け、産道を作る仙腸関節の動かし方を習ってきているのですが、それが早速役立っています。

あともう2日で正産期に入るところですが、もうだんだんと産道を作る時期なのだな。

痛くなってみて初めて身体に注意が向き、自分が最近全然骨盤の細かな動きをやっていないことに気づきました

痛みってやっぱりなんらかのメッセージを持っていますね。

それから先はこまめに身体に注意を向け、骨盤を動かしたり瞑想やヨガなどの時間をそれまでよりもとるようになりました。

あと、呼吸はやっぱり痛みの時には役に立ちます。

その他、フェルデンクライスの妊婦用シークエンスなども役に立っているのですが、これはまた別記事に。

まとめ

と、つらつらとこの9か月程度の体験をまとめてみました。

私にとってはどれもが貴重な体験で、記録する価値のあるものなのですが、多分他人にとってはそんなに面白くないものな気もするし、どれもよくある体験な気がします(笑)

でも記録しようと思ったのは、やっぱりこのスペシャルな期間を自分自身が大切に過ごしたいと思ったし、最後まで体験しきりたいと思ったから。

多少の痛みであっても「これ、今しか体験できないことだから!」と思うと一気にスペシャルな体験になります。

クリパルヨガや今学んでいるプロセスワークや、さまざまなメソッドを通して、「やりきる」「呼吸と共に今ここにいて体験しきる」ということを大事にしてきた人生ですし、そうするとするっと一歩先に進めたりすることをよーく知っているので、この期間も最後までそうして過ごしていきたいと思います。

まだ実際生まれてないので、何がよくて、何がよくなかったのか、全然わからないんですけどね。

記事中にも書いていますが、妊娠中に受けておもしろかった各種ボディワークなどの体験はまた別記事にまとめたいと思います。


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